菜食主義とマクロビアンは、似ているようできちんとした違いがあります。こちらでは、2種類の違いについて簡単にご説明いたしますので、参考にしてください。

一般的に「菜食主義」とは、野菜を中心に食べる食生活のことを指します。

いわゆるベジタリアンのことで、野菜の「ベジタブル（vegetable）」ではなく、ラテン語で新鮮・元気のある・健全なという意味を持つ「ベジェトゥス（vegetus）」が語源となっています。

菜食主義は基本的に、野菜以外のものを一切口にしませんが、定義は流動的で考え方・分類も様々です。摂り入れる野菜に制限がほとんどなく、乳製品や肉類の摂取を避けつつ、野菜をメインとした食生活を送ります。

「マクロビアン」と呼ばれる言葉はあまり知られていませんが、菜食主義（ベジタリアン）と同じように野菜を食べる人たちのことです。

ただ、菜食主義とは少し意味が異なっていて、マクロビアンの場合は「その土地でとれた食べ物を食べる」ということを重視しています。

たとえば、ネギやジャガイモなどがよく収穫できる土地では、それらの畑で収穫したものを中心に食べることで、より健康になれるという考え方です。

また、食材は丸ごと全部食べることで栄養をバランス良く摂取できる、食材も陰と陽に選別し、偏らないバランスを意識した食べ方が原則という、食事に対する特別な考え方が特徴です。

菜食主義やマクロビアンは、基本の部分は違うものの食べているものは似ています。

どちらも肉類よりも野菜を中心に食べている傾向にありますが、マクロビアンも場合によっては肉類を食べることがあるため、その点は大きな違いと言えるかもしれません。

しかし、いずれも健康のためにそのような食生活を送っているという点においては、共通しています。

どちらが良いのかは個人次第ですが、野菜をメインとした食生活を考えている方は、菜食主義・マクロビアンのどちらに当てはまるのか、考えてみるのも楽しみがあっておすすめです。