毎日何となく過ごしている…という方も多いですが、私たちは暑いと感じたら汗が出て、寒いと感じたら体が震えます。

食事に関しても同様で、食事を抜くとお腹が空きます。当然のように感じていますが、実はこの変化は私たちが生きる上で欠かせないサインです。

みなさんは「ホメオスタシス」という言葉をご存知ですか。ホメオスタシスと言われるより、その日本語にあたる「恒常性の維持」と言われたほうが、言葉の意味がピンとくる方が多いかもしれません。

「恒常性の維持（ホメオスタシス）」は、外部環境の変化があっても体内環境が正常な働きを保とうとする機能を指し示す言葉です。

たとえば、夏や冬であっても体温がほぼ一定に保とうとするものがその代表と言えます。

つまりその機能を意識することはあまりありませんが日々を健康に健やかに暮らしていくために欠かすことができない存在であり、知らず知らずにその仕組みの恩恵を受けているのです。

繰り返しになりますが、「ホメオスタシス」は体内の環境を調整するために、人を含むすべての生物の無意識下で働き続けています。生きていく上で欠かすことのできない仕組みです。

そしてこの仕組みは、外部環境が変化したときはもちろんのこと体の状態が変改した場合にもその能力を発揮します。 具体的な例としては、体内の水分が不足するとなんとなくのどが渇いたと感じたこともあるでしょう。

これも、ホメオスタシスの恩恵です。体の変化を察知して水分を摂るよう警告しているためです。また、自律神経と免疫系、ホルモンの3つを効果的に連携しコントロールすることで、自然治癒力の活躍に結び付けてくれるのも、ホメオスタシスによるものです。

体の健康を維持するうえで欠かせない「ホメオスタシス」を正しく機能させる上で、「疲労」は大敵です。

これは、疲労は自律神経のバランスを崩しその仕組みに悪影響を及ぼしてしまうためです。また、過度なストレスも同様に自律神経の乱れを引き起こすことがあるため、注意が必要です。

実際に、自律神経の乱れを防いでホメオスタシスを正しく機能させるためには、リラックスできる環境を作ることが非常に大切です。

そして、一般的な健康に欠かせない栄養バランスの良い食事と適度な運動を行い、しっかりと休養をとることも重要です。ぜひ参考に健康を目指してみてください。